クナ族のモラの店は、どの店も同じですが、モラが見えやすいように、モラ一枚一枚を縦に連ね、壁のように見せています。客はどのモラがいいのか、モラを見定めます。
客が言います。「このモラはいくらなの?」
すると、待ってましたとばかりクナおばさんは言います。
「これは、〇〇$だけど、あなただけ特別だよ。◇◇$だよ。とても安いだろう。」
「う~ん、どうしようかな。」
「これを見てごらん。すごい針仕事だよ。全て手縫いだよ。とっても大変なんだよ。」
「確かにいい仕事だねー。でも、もう少し安くならない?」
「困ったね。この値段でも安いんだよ。・・・でも、あんたは友達だからね。」
こんなやり取りが続くはずです。クナおばさんが作るモラは、本当に素晴らしい手縫いの芸術なのです。
モラとは、中米パナマと隣国コロンビアのカリブ海側の島々に住む先住民、クナ族の女性が身に着けるブラウスそのものを意味します。彼女たちが着るブラウスは、胸と背中の部分にほぼ同じデザインが施された一対の布が縫い付けられ、その布自体をモラと呼ぶこともあります。 モランズクラブ http://molans.club/
2017年12月21日木曜日
2017年12月20日水曜日
モラの店
パナマには、モラを売る小さな店がたくさん見られます。
もちろん、サンブラス諸島に行けば、大小の島々には、そこに住むクナ族が観光客めあてに、たくさんのモラを売っています。中には、太陽の強い光に当たり、色褪せたモラも少なくありません。
サンブラスに行かなくても、パナマシティーにもたくさんのモラの店があります。
パナマ人が営むモラの店もありますが、クナ族自身が個人で経営する一坪ぐらいの小さな店がほとんどです。一つの店には、その家族や親戚が作ったモラが売られているのです。
時には、モラを買ってほしいと店に持ってくるクナ族もいます。
どんなに縫製技術や刺繍技術のうまいクナ族でも、なかなかモラは売れないように感じます。
私もたくさんの時間をかけ、よくモラの店を回ったものです。その中でも、「これはすごい!」と思ったモラと出会ったときの感動は忘れることができません。だから、徐々にモラにはまっていったのかもしれません。
もちろん、サンブラス諸島に行けば、大小の島々には、そこに住むクナ族が観光客めあてに、たくさんのモラを売っています。中には、太陽の強い光に当たり、色褪せたモラも少なくありません。
サンブラスに行かなくても、パナマシティーにもたくさんのモラの店があります。
パナマ人が営むモラの店もありますが、クナ族自身が個人で経営する一坪ぐらいの小さな店がほとんどです。一つの店には、その家族や親戚が作ったモラが売られているのです。
時には、モラを買ってほしいと店に持ってくるクナ族もいます。
どんなに縫製技術や刺繍技術のうまいクナ族でも、なかなかモラは売れないように感じます。
私もたくさんの時間をかけ、よくモラの店を回ったものです。その中でも、「これはすごい!」と思ったモラと出会ったときの感動は忘れることができません。だから、徐々にモラにはまっていったのかもしれません。
2017年12月17日日曜日
クナ族が身に着けるモラ
モラとは、パナマと隣国コロンビアのカリブ海、サンブラス諸島に住む先住民、クナ族の女性たちが身に着けるブラウスを意味します。
彼女たちは頭に赤い布を巻き、胸と背中の部分にほぼ同じデザインが施された一対の布(モラ)を縫い付けた民族衣装を身に着けています。
その縫い方は、長方形の原色の布を2~4枚ほど重ね、上の布から切り抜いて下の布を見せる独特の技法です。ミシンなどの機械は一切使わず、針と糸、そして小さなハサミだけを使い、ひたすら一針一針縫っていくのです。
よくここまで、細かく、丁寧に縫えるものだとただ感心するばかりです。
胸部分のモラ(パナマ クナ族)
彼女たちは頭に赤い布を巻き、胸と背中の部分にほぼ同じデザインが施された一対の布(モラ)を縫い付けた民族衣装を身に着けています。
その縫い方は、長方形の原色の布を2~4枚ほど重ね、上の布から切り抜いて下の布を見せる独特の技法です。ミシンなどの機械は一切使わず、針と糸、そして小さなハサミだけを使い、ひたすら一針一針縫っていくのです。
よくここまで、細かく、丁寧に縫えるものだとただ感心するばかりです。
胸部分のモラ(パナマ クナ族)
背中部分のモラ
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